無様

身体も頭も思うように動かない。

以下は私の自分に対する考えであり他人の感情については別の話である。

まず、死にたい、と思うこと。
これは生きようとしていることに他ならない。
死ぬということで全てが無になるのなら、恐らくそれが最も端的な解決策だ。
しかしこれは、高級な時計が欲しいけどお金がないので盗もう、という発想に近い。
欲しい物が手に入ったとしても大きな代償が発生する。

だから我々は、頑張ってお金を稼ごう、という楽ではないが代償の少ない選択肢を選ぶ。
死にたい、についても同様で、それができたら楽なのにな、という気持ちを口にしているだけで「だからといって死ぬわけにもいかない」のは重々承知している。

死にたい、と言っているということは、生きることをまだ諦めていないことの裏返しであろう。

自意識過剰な発言かもしれないが、私や、私のように苦しんでいる人が報われない世界なのだとしたら、それは納得できない。
勝手に苦しんでいると思う人もいるかもしれないが、自分の周りをちょっと幸せにするくらいの功績は残していると思うんだ。
だから安々と死ねないんだよ、俺が報われてやらなきゃあ、俺たちを搾取してきた人たちばかりが得をしていてズルいじゃないか。

死にたいと宣いながら、地に這いつくばりながら、滑稽な姿を晒しながら、生き様を残すしかないんだよ。
死んでこの身が無くなったら、それは無様になってしまうから。