マッサージ

全身ガッチガチバッキバキ人間なのだが揉みほぐしに行くということをひどく躊躇っていた。知らない人に身体を触られることが基本的に嫌いだと思っていたからだ。

しかし、初めて行ったけど良かったという知り合いの話を聞いた翌日だったかな、物は試しにと思って行ってみると案外嫌な気分にはならなかった。

その後、今日までで3回も揉みほぐしに行っている。
一向に身体は楽にならないが、美容院しかりマッサージしかり、お金を払うことでそういったサービスを受けるということがどうやら好きなようで、自分のためになにかをしてくれている優越感のようなもの欲しさに通っている節はある。

罪悪感なく何かをしてもらうことは日常では少ない。
ありがたいけど申し訳なくもあるという気持ちになることがほとんどだ。
だからお金を払うというプロセスによって罪悪感を覚えることなく奉仕の部分を受け取ることができる。

ただこの理屈で行くと風俗店も該当してしまいそうな気がするので、私にそういう欲求がなくてよかったと思っているところ。

誰しも大切にされたい感情はあるのだろうし、それが満たされる場所を見つけられた人から順に幸せになれるのだろう。
無償の愛については存じ上げないが有償のマッサージでも手に入る、労られる感覚、というものは実は貴重なのかもしれないな、と思うのであった。